親の遺産を相続する場合に「
相続税」がかかることは、常識的に知られていますよね。
しかし、そもそも
相続税とはどういう税金なのかを知っている人はあまり多くないのではないでしょうか。
今回は、
相続税とはどういった税金なのかを解説します。
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相続税とは「相続額が多い時にかかる税金」
相続税は、相続する金額が多い場合にのみかかる税金です。
金額が少ない場合は発生しません。
どのくらいから「多い」と判断されるかですが、計算方法が明確に決まっています。
・3,000万円+600万円×法定相続人の数=
相続税の基礎控除
上記の額が相続の総額から控除となります。
つまり、最低でも3,600万円を超える額の相続がなければ、
相続税は発生しません。
相続人が2人以上いれば基礎控除額はさらに上がりますので、よほど大きい額にならない限り、
相続税は発生しにくいです。
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相続税の対象になるもの
相続税の対象になる品目は、以下の内容です。
・預貯金や株式などの金融財産
・土地、建物などの
不動産・その他
「その他」に該当するのは、ゴルフ会員権や車、著作権、宝石貴金属など色々な品目です。
預貯金や
不動産以外に特別な品目がありそうな場合は、税務署か税理士に
相談しておいたほうが良いでしょう。
■課税対象にならない遺産もある
死亡保険金や死亡退職金は、一定の金額までは
相続税が非課税となります。
また墓石や仏壇など祭祀承継されるものについては、よほど高価な物でない限り、
相続税が発生することなくそのまま受け継ぐことができます。
▼まとめ
相続税が発生するのは相続発生件数の10%以下だと言われています。
ほとんどの人には関係ないものではありますが、思わぬところで
相続税がかかる場合もあります。
親御さんなどが逝去した場合は、遺産についてしっかり調べておきましょう。